【パソコン捨て方】 大阪における一般家庭向けの方法を紹介します

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ゴミ捨て
こんな悩みを解決します

☑ パソコンは粗大ごみに出せない?
☑ パソコンはどこに捨てたらいい?
☑ パソコンを捨てるとお金がかかる?
☑ データが心配だから消去したいけどどうしたらいい?

平成25年度4月1日に「小型家電リサイクル法」が施行され、パソコンを粗大ごみとして捨てることができなくなりました。

なんとなく聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

基本の流れは「小型家電リサイクル認定業者に依頼し処分してもらう」というものです。

この記事では大阪におけるパソコンの捨て方、粗大ごみに出せなくなってから現在どんな捨て方があるのかということと危険な落とし穴について解説します。

パソコンの捨て方がわからないという人はぜひ読んでみてください。

パソコンの捨て方 - 大阪の一般家庭向け –

これから解説するのは大阪の一般家庭向けの手順になります。
法人や他府県の人は事情が異なる部分が多いため参考程度に見るようにしてください。

粗大ごみには出せない

粗大ごみには出せません

よく見かける悪徳業者の手口を解説します。

注意点! 廃品回収を装う悪徳業者の手口

「無料回収するので玄関に出しておいてください」と住人に呼びかけます。
玄関に置いておくと価値のある部品だけ回収しそれ以外の部品は放置されます。

あるいは「買い取りまたは譲渡」という形にする契約書を作り処分を任せます。
持ち主が変わるため責任がなくなるという話です。

しかし万が一不法投棄されて現品から個人情報が流出すると大変です。

共通しているのは「金目のモノ」だけ抜き取って後はポイ捨てしている点。そしてポイ捨てされた物品に自分の情報が残っていた場合のリスクが大きい点です。

回収してくれて信用できる業者

大阪の場合、回収BOXが設置してある区役所もいくつかあります。

データ消去は必ず実施の上でという条件付きですが廃棄自体は無料なので、自分が住んでいる地域の役所に回収BOXが設置されているか検索してみてもいいかもしれません。

発送で済ませたいなら 国認定の回収業者「リネットジャパンリサイクル株式会社」

区役所のホームページにも紹介されているのですが
自宅で段ボールに詰めて送るだけ」しかも無料です。(2023年5月現在)

段ボールが無い場合は段ボールの手配も有料でしてくれます。

データ消去にも対応あり

無料オプションを申し込んだ場合

申し込みの後、無料で使えるデータ消去ソフトを紹介してもらえるので安心
ただしデータ消去作業は自分で行う必要がある

有料オプションを申し込んだ場合

データ消去をしてもらえる他、消去証明書が発行されます

国認定の回収業者が無料で引き取ってくれる。
無料でデータ消去できるように手段を用意してくれている。
あるいは有料になるがデータの消去を頼むことも出来る。

上記ホームページから申し込みすることが可能です。

粗大ごみに捨てる方法はないのか?

そんな方法はなかった

ここからはこれまでの説明の根拠となっている私の経験についての話になります。

読まなくても本編に影響はありませんので飛ばしていただいても問題ありません。

実は私自身も、素材単位まで分解すれば粗大ゴミでいけるのでは?と思ったことがあります。

デスクトップパソコンハンマーマイナスドライバーのみで限界まで分解してみた結果を共有したいと思います。

壁その① おびただしい数のリベット

ケース(箱)に対して部品が固定されているのですが、部品を止めるのにネジなど使われていない。「半田」という柔らかい金属の様なもので溶接されていた。

ハンマーマイナスドライバーを使いリベットをひたすら叩き落とします。

2時間くらい叩き続けてようやく部品単位に分解できました。

そして気が付きました

壁その② 基盤から生えている沢山の部品

新ためて見ると「コンデンサ」とか「メモリーを挿す枠」「CPUをはめる枠」等々
全て溶接されていることに気が付きました。

物量のイメージはA4用紙の方眼いっぱいマチバリが刺さっている感じです。

正直に言って全部溶かしてはがす気力はもう残っていない

力を振り絞りハードディスクの分解を試みます

壁その③ ディスクがめっちゃ固い

HDDのごついケースを開いて円盤を取り出すことに成功しました。さっそく裁断しようとしたのですが大きいニッパーのようなハサミでも切れない。カッターナイフやマイナスドライバーで傷を入れようとしても傷が入らない

壊そうとすると壊れない。どこかで聞いたような話です。

結果、パソコンと呼んでいいのか怪しい部品がたくさん手元に残った。

最終的にほかのパソコンと一緒に引き取ってもらえたので事なきを得たが焦りました。

個人で素材単位まで分解するのは無理。
頻度も費用も大きくはないので一日かけて分解するほどの必要性が無かったと思う。

以上。落とし所が難しくなってしまうので業者に頼むのが無難というエピソードでした。

上手い話しが怪しい理由と安全な場合の理由 (例

産業廃棄物処理(※1)がそうなのですが、「回収業者」と「最終処分業者」に分かれていて回収業が集積場で「鉄プラ」「鉄木材」などの混合物を「鉄のみ」「プラのみ」など素材単位に分解してくれていて、どうしようもない部分だけ最終処分場行になるわけですが、ここに罠があります。

プロセスを見てみましょう

最終処分は「素材(カテゴリ単価) × 概算体積()」で料金計算され

「素材カテゴリが混合物のままだと割高」であり

「凸凹してると凸の部分で計算されるため割高」になる

つまり適当に捨てるとめっちゃ高く付くのが普通です。

この時、回収業者が優良だと混合物を「素材別」に分解してくれ「平らに」ならして捨ててくれる。

さらに金属はkgあたり何円という基準で計り買いしてくれる。

つまり回収業者が優良だと大分安く済むのも事実。

パソコン回収業者は優良なのか

パソコンを処分するという経験は一般家庭では5年に一度も無いでしょうから、懇意にしている業者などいないと考えられるため思い切って頼んでみるしかない。

リネットジャパンについていえば「基本的にデータは自分で消しておいて」「パソコンを分解して価値の高い素材を再利用している」という内容を公表しており国も認めている組織であるためプロセスに疑いようは無いと思います。

そうなるとパソコンを回収する際の方法が分かりやすいかどうかで評価が分かれるものだと考えられます。

そういう意味での優良かどうかはその時限りの当たりはずれが大きいと思います

結論「データの消去」は例えば「証明書」を出してくれるような信用できる最寄りのパソコンショップに依頼しその後の「本体処理」は広く情報開示がなされている業者に依頼するか、役所に回収BOXがあるなら回収してもらうのが考えられる限り無難な選択ではないでしょうか。


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